拭き掃除をしていると、はじっこからアメピンが見つかった。
そういえば、この前舞桜が騒いでたっけ。明日渡そう
そして、あるロッカーの前で動きが止まった。
な、何?何か、ある?
ロッカーの間に挟まっている白いものを引っ張り出すと、それはずいぶん懐かしい…思い出の品だった。
遥「ネームカード…だ。水橋先輩の…」
そう、元桐山高陸上部の部長。
私たちの憧れていた人。
『先輩がいなくなったら誰が陸上部をまとめるんですか!?
先輩にしかできませんよ!!!!』
『だったらお前がやればいいだろ!!』
ドゴッ!!!!
バァンッ!!!!!
『『『『遥!!!!!』』』』
『『『遥先輩!!!』』』
『…ったぁ…!!』
『女の人に手を上げるなんて…先輩、見損ないました!!!』
『…じゃあ、もう…二度と…帰ってこねえ!!』
『先輩!!!!』
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