―――7月―――





『早なぁ…もう7月か~』





昼休み。



日差しの強い屋上は避け


科学室で涼んでいた。




『なんだかあっという間ね』




『7月が終われば夏休みかぁ~』




『なんか潤也と進展はあったの?』




『あればすぐに報告するでしょ…』



そう


潤也とは普通にしゃべれるようになったのはいいが



ソコ止まり。




進展どころかまだ



メアドすら知らない…。




『このまま夏休み突入すれば

1か月は会えないよ』




『う・・・』




そうだよね・・・。