『!!?』




一瞬何が起こったのか頭が追いつかなかった。




『…香月?』




香月は返事する代わりにぎゅううと俺を抱きしめた。




…泣いているのか?



肩を震わせている。



『…好き。あたしも潤也が好き』





『!!!!!』





香月は顔を上げず、俺を抱きしめたままそう言った。




聞き間違えではないよな?



…もし聞き間違えであったとしても




もう遅い。




俺は香月を抱きしめ返した。





好きすぎて、

好きすぎてどうしようもない。




『香月、好きだ』




俺が再び言うと、

香月は俺に抱きついたまま顔だけを上げた。


涙を目いっぱいにためて、


上目づかいで俺を見てる。



……ヤバい。




その顔は反則だ。




俺は我慢出来ずに香月にキスをした。