『潤也、あのさ』



屋上に入るなり、香月は口を開いた。




『あたし、昨日記憶が戻ったんだ。

全て思い出したよ』



!!



やっぱり!!



『良かった!ホント良かった!!』




俺は、ホントに嬉しくて嬉しくて思わず抱きしめてしまった。




『!!!』




香月も驚いている。



でも離れたくない。


俺はこのままぎゅっと抱きしめた。




すると、香月も俺に答える様にぎゅっと抱きしめ返してくれた。



愛おしい。



ずっと離したくない。



ずっと触れていたい。



このまま時間が止まればいいのに。