昼休み。


私はいつもの様に教室でお弁当。



千里ちゃんが売店から戻って来るのを待っていると、隣の教室が一気に騒がしくなった。



何かあったのかな?


そう思っていると、血相を変えて千里ちゃんが帰ってきた。



『佳菜!!佳菜!!!』



大きな声で廊下からあたしを呼ぶ千里ちゃん。



『え?何?』



私は小走りで千里ちゃんの元へ急いだ。


『こっち!』


千里ちゃんは私の手をつかむと隣の教室へ入っていく。



『千里ちゃん?』



千里ちゃんは凄い人だかりを掻き分けながらどんどん進んでいく。



私も必死に人だかりを進んでいると、



『佳菜…?』



聞きなれた声がした。