『…大丈夫?』



瞬はあたしに話しかけてきた。



『ありがと。助かった。』




『…あんた、

雨宮香月だよな?』



正直、瞬があたしを覚えていたことにびっくりした。




『うん。
そっちは…今村瞬…だよね?』



瞬はうなずく。




『あんた空手の大会で見覚えあったから』



『うん、あたしもあんたの事知ってた』




そんな話しをしながら、
一緒にコンビニ弁当を買い、

近くの公園で2人で食べた。




人と一緒の食事なんて久しぶりだった。


それはあたしだけじゃなく、

瞬もだった。