バスケコートに行くには、公園内を突っ切った方が近道だ。





『あっ!!』





公園に入ってすぐ、探し人を見つけた。




カバンを持って自販機でジュースを買ってる所を見ると


今日はもう終わったんだな。





間に合ってよかった…。




『よっ』



あたしは内心ドキドキしながら話しかけた。





『…えっ!?香月!?』



振り返った彼は、目を丸くして本気で驚いてる。




『お―い、潤也―!帰るぞ!!』





遠くで一緒にバスケしてた人が呼んでいる。




やっぱり…



やっぱりコイツが潤也か。




『あ、香月、ちょっと待ってて。


すぐ戻るから』




荷物を残し、潤也はその人の元へ走っていった。