…戻ろう。





俺は腕で涙を拭き、公園で顔を洗った。




『お―…潤也、どうだった?』



バスケコートに戻ると、

日陰で休憩してる先輩が声をかけてきた。




俺は苦笑いして首を横に振った。




『そうか…』




座り込んでた有馬先輩は立ち上がると、
俺にボールを投げた。



『続き、やるか』




その言葉で他の先輩たちもコートに戻ってきた。



俺はただがむしゃらにバスケをした。




何も考える隙もない程に。