『ゔっ…』





香月が頭を押さえながら倒れこんだ。




『香月!香月!!』




今村瞬の腕の中にいる香月に
必死に呼びかけたが目を覚まさない。





どうしよう…!!




このまま目を覚まさなかったら…!!!




焦って涙目の俺とは対照的に今村瞬は

冷静に香月を抱えなおした。




『きゅっ、救急車呼ぶか!?』



俺は何とか香月を救おうと必死になっているのに、今村瞬は




『呼ばなくていい。家に戻る』




そう言って香月を連れてさっさと去ってしまった。