香月が居ない日常。


周りの風景が色褪せて見える。




俺は虚無感を埋めたくて
がむしゃらに部活に励んだ。




だが、休日の部活は午前中までしか体育館が使えない。




午後からはバレー部だったりハンド部だったりが使う為だ。


『お―い、潤也ぁ。午後から暇か?』



有馬先輩がストレッチをしながら声をかけてきた。




『…はい。暇ですね』




有馬先輩はあの日からあの事を気にしてか、



なるべく俺を一人にしないようにしてる様だった。