『おい、潤也…』





有馬先輩が心配そうに俺を見てた。






『大丈夫か?』





『あ、はい。大丈夫です』





俺はどのくらいボーっとしてたのだろうか…。





気がつけば話してた先生も居なくなり、



周りも薄暗くなり始めていた。





『…帰るか』




帰り道、有馬先輩は俺を元気付ける為に

色々言葉をかけてくれたけど、




正直、どの言葉もあまり覚えてなかった。