『おい!潤也!!』



香月が事故にあった日、
俺はいつもの様に朝練に出ていた。



『あ、有馬先輩。おはようございます』



いつもは朝練に顔も出さない有馬先輩が血相変えて走ってきた。




『どうしたんですか?』




不審に思って先輩に尋ねると、


息を切らしながら先輩は校門を指差した。




『校門?』




俺の言葉に先輩は頷いた。



『校門に何が…』




『事故!!』




事故…?




『雨宮…香…月!!』