『香月…』




『!?』




フォームが綺麗な奴があたしの名前を呼んだ。





あたし…知り合いなんだろうか?




でも、こんな爽やかな奴がまさか…友達…なんて訳ない。




あたしが不審な顔をしていたのか、



そいつは傷ついたような泣きそうな表情になった。




――ドクンッ




心臓に衝撃が走った。