ドンドンと瞬の胸板を叩き抵抗すると、やっと唇が離れた。




『ぷは…っ』




あたしは息するのも忘れるくらいパニクってたみたいだ。




一言文句でも言おうかと、
パッと瞬を見上げると瞬はあたし…


ではなく、


あたしの後ろを見つめていた。




いや、見つめると言うより睨みつけていた。




『…?』




気になって振り返ると、



そこにいたのは、さっきまでバスケしていた

フォームが綺麗な奴だった。