『瞬…?』



なんか様子が変だ。



『オラ、さっさとトイレ行って帰るぞ』



瞬は一刻も早くこの場から離れたいらしい。




『あたし…トイレはいいや』





『…じゃ、帰るぞ』





瞬はあたしの手をしっかり掴んで歩き出した。





あ…汗かいてる。





余程…必死に探してくれたんだな…。




瞬が息を切らす程走り回るとか珍しいし。




なんか…



あたしの知ってる頃の瞬より、今の瞬は




凄く過保護で



独占欲強くて





なのに、優しくて




…大人で。




知らない人みたいだ。