『あとさ、最近の…事とかいろいろ思い出そうとするんだけど…


無理に思い出そうとすると頭痛と目眩が襲ってきて…


…た…立ってられなくなるんだ…』




そう言って香月がその場に座り込んだ。



『香月!!』




俺は慌てて駆け寄り、
香月を抱えて公園のベンチに横たわらせた。




『飲み物買ってくるから横になってろ。


もう無理に思い出そうとしなくていいから、安静にしてろよ』




俺の言葉に香月はヒラヒラと小さく手をあげて応えた。