『瞬、お前チャンスじゃん』



アキラさんがポンっと肩を叩いた。



そうか…



香月の中では俺らはまだ付き合ってる事になってる。



それに、高校で出会ったアイツ…中野潤也の存在も忘れている。



香月がずっとこのままなら…

俺から離れて行く事もない。




…今の内に、しっかり繋ぎ止めて置こう。




どんなに卑怯だと罵られようと



香月の記憶が戻る前に…



俺だけでいっぱいにしてやる。