『今…登校?』



『えぇ。昼休みに入っちゃったみたいだけどね』



藤原さんはそれだけ言うと、さっさと自分の教室に向けて歩き出した。



藤原さんなら

絶対香月の居場所を知ってるはずだ…



チャンスは今しかない…!!



『あっ…あのさっ…!!香月って…今ドコにいるの?』



俺の言葉にピタッと足を止めて振り返った。




『…は?学校来てないの?』



眉間にシワを寄せて聞きす。



…ちょっと怖い…




『うん、来てないんだ。ドコにいるか心当たりある?』




『はぁ……。ったく…またか…』




…また?




『何か書くものある?』



『ちょ、ちょっと待ってて』



俺は慌てて教室へ戻って紙とペンを持ってきて、藤原さんに渡した。