それから、15分後。



携帯が鳴り出した。


着信は瞬からだった。




『着いた』




『早っ!今行く!!』




あたしは大慌てで荷物を持ち玄関へと向かった。




玄関に向かう途中、窓から潤也の後ろ姿が見えた。




諦めるって決めたのに、それでも気が付くと目で追ってしまう。




でも、ホントにこれで最後。




『…バイバイ』




潤也の後ろ姿に小さく別れを告げ、瞬の元へ向かった。