『よし、火ついたね』




あたしの手元を見ると線香花火がついていた。





『…キレイ』




線香花火…




あたしの今の心境にぴったりな花火…。




花火の火を見つめながら、
あたしの頭の中はずっと潤也と佳菜のことがグルグル渦巻いていた。