『雨宮さんって案外喋りやすいよな』




『なんかさ、怖いイメージあったけど、全然普通じゃね?』




『しかも、笑った顔とか可愛いっすよ』



『普通にしてても美人で目立ちますもんね』





『背が高いし俺とバランスいいかも~』



練習が終わり、控え室で着替えながらみんな口々に香月の話しをしてる。




ちょっと前までは、みんなに香月はイイ奴だって知ってほしかった。




噂に惑わされて、本当の香月を見てないのが嫌だったから。




だけど…



今は、これ以上香月を知ってほしいと思わない。




知ってるのは俺だけでいい。



独占欲だけが渦巻く。




誰のものにもなってほしくない。




俺だけのものにしてしまいたい。





いっそ…



どこかに閉じ込めることができたら…