『そっちの子は?

いつも一緒にいるよね?』



弁当を淡々と食べてるるいにも話しかける。




『藤原るい』



ちらっとだけ目線を上にあげたが、

また弁当を食べ始めた。



まるで興味ないみたい。




『あ…愛想なくてごめん!

あたしのマブ・・・親友なんだ!!』




潤也に嫌われたくなくて、

必死にフォローするあたし。







『そうなんだ。

てか…雨宮さんて喋りやすくて、

おもしろい人なんだね』






『へ?!』






・・・おもしろい?あたしが?





…必死すぎたか?





『じゃ、そろそろ俺も昼飯食ってくる』





『あぁ…うん、そおだね』






潤也は爽やかに微笑むと

軽く手を振り背を向けて歩き出した。





あたしも潤也に手を振って見送る。




3メートルくらい歩いて潤也が急に振り向いた。




『またね、香月!!』





『!!!』




・・・またね、香月・・・



潤也があたしのこと名前で呼んでくれた…!!




あたし・・・キュン死にするかも・・・!!




そばでからかう様にるいが見てることなんて
気づきもしないで

ずっと潤也の後姿を見つめていた。