―――翌朝



『香月ちゃぁん!!急いでっ!遅れちゃうよっ!!』



あたしの寝坊により佳菜まで遅刻ギリギリ。


2人で大荷物を持ってバスが来る場所まで走った。



『はぁはぁ…な、なんとか間に合ったぁ』


まだお迎えのバスは来てないみたいだった。



『はぁはぁ…まぢ死ぬ…』


あたしと佳菜がバテてたら、


『あ!2人共間に合ったんだな』


木陰で潤也がバスを待ってた。


『中野くん!おはよっ!!』



さっきまで一緒に息切れしてた佳菜は、潤也を見つけると一目散に駆け寄った。


…子犬みたいだな…

あたしは、佳菜を少し羨ましく思いながら木陰に倒れた。