『うわ…やめろっ…瞬!』



必死に抵抗してなんとか瞬の手を止めさせた。



瞬はすぐ頭を撫でる。

髪がぐしゃぐしゃになるくらいに。



『んも~…髪ぐしゃぐしゃじゃんか…』


あたしは、ぐしゃぐしゃになった髪を直しながら瞬を睨んだ。



『香月が悪いから』



『…はぁっ!?なんで!?』



『…浮かれてるから』


う…まぁ、浮かれてはいたけど…


何!?その小学生みたぃな理由!!



『あたしが浮かれてたら悪いわけっ?』


そう言い返すと瞬は

『うん、ダメ』



と言って一瞬、あたしの頬にキスをした。