『車だと目的地にすぐに着くのに…』



駅に向かいながら、車を呼んでくれなかった瞬にネチネチ言い続けた。



『でも、今日のは香月が騒ぎ過ぎて、車呼ぶヒマなかった』



う…確かに…

荷物を取りに行く間に連絡すればいいと思ってたんだけど…


瞬が荷物を持ってきちゃったんだもんな~


そしてそのまま校門に向かったし…



『何でそんなに浮かれてるわけ?』



『え…?浮かれてる…?』


やっば…

瞬にわかる程浮かれてた!?

慌てて頬に手を当てて顔を隠した。



『バ‐カ』



『なっ!?』


瞬はいきなりあたしをバカ扱いしたかと思うと、大きな手であたしの頭をぐしゃぐしゃになでた。