『ありがとう!じゃ、明日の集合場所や時間の詳しい事は、妹に伝えておくから』



そおいって顧問は満足した様子で去っていった。


部長もあたしに礼を言って部活に戻っていった。




明日からか…


結構急だな


ジャージ3日分とか持ってないし…


歯ブラシとか、シャンプーとかのお泊まりセットも買わなきゃ…



『香月』



自販機の前で悩んでると後ろから瞬の声がした。



『あ!!使える奴いたじゃん!』



『…は?』



瞬は眉間にシワを寄せて近寄ってきた。


『何が使えるって?』


『瞬、今から買い物行こっ!!買い出し!』



『…なんの買い出し?』



『ホラ!車呼んで!その間に教室に荷物取りに行かなきゃ!』



瞬は、バタバタしてるあたしの腕を掴まえて


『ちっとは落ち着け』


と言って目の前にあたしの荷物を差し出した。