――昼休み――



あたしとるいで弁当を中庭で食べていた。



『香月、
さっきからため息ばっかだけど何かあったの?』




『それがさ!!

るい!あの、爽やかクン!!!

隣のクラスにいたんだよ!!

しかもあたしのこと覚えててさ!!』







『うん。で?』




『え?
でって…それだけだけど?』




『…は?

あんた肝心の名前聞いてないの?』




『そ、そんな暇なかったんだよ!!

てか、あの時いつの間にか

るいは教室戻ってたし…!』





あぁ・・・名前か……


聞きそびれた・・・




『あれ?

雨宮さんたちもここで昼飯?』




頭上から声が聞こえた。





『!!!』





爽やかクンとその友達!!





『潤也いくぞ』




爽やかクンの友達があたしに関わりなくない様子で先を急ぐ。