『ごめん、香月。1人にするべきじゃなかったね』




あ、いつもの潤也に戻ってる。



『や、別に大丈夫だよ』



潤也が来なかったらあたし裏拳かましてただけだから。




『手伝うよ。何すればいい?』




『んじゃ、この洗ったコップゆすいで?』



『分かった。…香月、今日はホントありがとう』



『や、あたしはそんな大したことしてないよ』



『ううん、助かったよ』



雑用多くて潤也が試合してるトコあんま見れなかったけど…
役に立てたんなら良かった。



『香月、これが終わったら一緒に帰ろ?』



『…!!いーよ!』


嬉しくて一瞬声が出なかった。


あぁ、“いーよ!”とか可愛げなかったな…