でも、まだまだ甘い。



踏み込みも足りなければ、力も足りない。



あたしは寸前でほうきを掴み自分の方へ引っ張った。



相手はバランスを崩し転んだ。



『次、佳菜イジメたらこんなんじゃ済まさないよ』



あたしは1人1人の顔を見た。



『全員覚えたから。佳菜になんかあったらまずあんたら絞めに行くかんな』


相手は戦意喪失した様だ。


あたしは、佳菜を抱き上げ保健室に向かった。