『あ…雨宮さんには関係な…』


あたしは掴んだ腕をバッと素早く離した。

その反動で相手はよろけて自分でこけた。



『関係あるよ。佳菜はあたしの大事な妹なんだよ!』



『香月ちゃ…ん…』


『あんたら潤也に相手にされないからって、佳菜イジメんなよ』




『なっ…!』



『自分で何も出来ねぇあんたらに佳菜をイジメる資格ないよ』



『うっ煩い!!』



囲んでた別のヤツが持ってたほうきであたしに殴りかかった。