リビングへ行くと

あたしの分の朝食が準備されていた。





朝食を食べていると、かおりさんが弁当を渡してくれた。




『これは香月ちゃんの分ね。

…あと、このお弁当佳菜に持って行ってもらえる?

あの子忘れて行ってしまって……』




『…わかった。
佳菜何組?』




『えぇっと、確かA組だったわ。

ごめんね、香月ちゃん』



『別にいいよ。
姉妹なんだし』



その言葉でかおりさんはすごく嬉しそうな顔をした。



『じゃ、準備したら学校行くから』




『えぇ、気をつけてね』



朝食を食べ終わり、
歯磨きやメイクなどの身支度を整える頃には

登校時間なんてとっくに過ぎていた。