朝から家でゴハンなんてめったにない。



別にあたしの分なんて用意しなくていいのに。



のそのそ着替えてリビングへ向かった。



『香月ちゃん、おはよう』



かおりさんが台所から声をかける。



『はよ』




洗面台へ向かうと佳菜が歯磨きを終えたところだった。



『香月ちゃん?
もう行かないと遅刻しちゃうよ?』



『そんな時間だっけ?』



『うん、急がないと・・・』




『佳菜は先に行ってな。あたしも行くから』




『わかった』




まだ着替えただけで

身支度なんてできていないあたしを心配そうに見ながら

佳菜は学校へ行った。