『新しいお母さんと、妹だ。仲良くしてやってくれ』




お母さんと妹ねぇ……。





ちらっと佳菜を見てみる。




わぁ―・・・

犬に例えると、チワワだな。




クリクリした目に白い肌。か弱そうだなぁ。



『よろしく、かおりさん、佳菜』




ニコッと笑うと2人とも嬉しそうに笑ってくれた。




『香月、実は佳菜ちゃん体が弱いんだ』




『…へぇ・・・』




まさしくチワワ。




『香月とは、学校も学年も同じだから、佳菜ちゃんを支えてやってほしいんだ』




『…まぁ…いいけど』




『ごめんね、香月ちゃん。この子よろしくね』




かおりさんが申し訳なさそうに言ってくる。




『別に。…何かあったら面倒みるよ』




この言葉に、父親もかおりさんも心底ホッとしたみたいだった。