――――カチャ・・・



玄関を開けると



待ち構えていた様に父親が飛び出してきた。





玄関にはあたしの物ではない女物の靴が2足。





『おかえり、香月』




父親に出迎えられたの初めてかもしれない。




『何?こんな時間にいるの珍しいね』




『あぁ…香月、
おまえに紹介したい人がいるんだ』





2階の部屋に行こうとしていたあたしを呼び止めてそう言った。






『今リビングにいるから
ちょっと来てくれないか?』






『・・・わかった』





素直にリビングに向かうと、
見知らぬ女の人と、
あたしと同じ年のような女の子が、
ソファーに座ってこっちを見ていた。