私達のクラスのクレープ屋さんは、隼人たちの呼び込みの効果もあって、かなりの人気だった。


前半担当だった私と里緒は、後半いろんなお店を回ったりステージで楽しんだ。


結構、回り尽くして来た私達。

歩きすぎてだるくなった脚を休ませようと中庭のベンチに腰掛けていた。


「結構疲れたねー。
次、どこ行くー??」

私は校舎の出し物の場所などが書かれたパンフレットを見ながら里緒に聞いた。

「・・・・。」



里緒の返事が無いから、顔を上げる私。

「里緒ー??
・・・あ、先輩じゃん。」


里緒の視線の先には、
数人の男子と話しながら歩く大輝先輩の姿。