憂鬱が死に至って僕はひとしきり呼吸を忘れる。底が近づいている、深い深い空の下。繰り返されるのは静寂に埋没した日常、音もたてずに破り捨てて。記号に似た羅列の日常。まるでアンビエント。冷えた床が体を引き裂いて、僕は。また明日も言葉にならない恐怖を、じっくりと味わい咀嚼し嚥下する。そうやって続く冷製の毎日。