「あれ!!嘘…先客ぅ!?」




後ろから声がしてバッと振り返るとポニーテールに髪を結んで前髪パッツンの女の子がたっていた。




走ってきたのか息があがっている。




「ハァ…せっかく1番乗りしてやろーと思ったのにー。」
ニカッと笑った彼女は頬にえくぼができた。




「早いね、来るの。…あっ、あたし望!風岡望!!よろしくねー。」
気さくにサッと手を差し出してきた。




突然のことに固まってしまった。ジッと彼女を見る。田舎っぽいが悪い人にはみえなかった。