そこには我がクラスの担任のセンセーがいた。
「アハ、アハハハ。おはよーございます。」
顔が引き攣った苦笑い。
「おはよーございます。でも、もうこんにちはじゃないですかね。」
袖から安っぽい腕時計をだしてつぶやいた。
「センセー…。いつからここに…。」
「あれ?さっき言ったこと聞いてなかったんですか?気付かなかったんですか?…あなたが屋上に入ってくる前からずぅといましたよ。」
やれやれと首をふってため息まじりに答えたセンセー。
「え!?もしかして独り言聞かれました!?」
「え、あれ話しかけてたんじゃないんですかー。
…独り言つぶやくタイプだったんですね。」
ニヤニヤしながら言う先生にムカッと恥ずかし!が一緒になって思わず顔が真っ赤になった。
「ほーっといてもらえますかァ。」
こいつのせいでらしくない。
フイッとそっぽをむくと、そーですか。とセンセーは出口にむかって歩きだした。
「あっ、そうそうあまり落ち込んでるとシワが増えますよ。」