「何、どうしたの零チャン?」
望サンはニヤニヤと零サンの顔をみる。
「べっつにぃー。望も同じこと思ってたんでしょ。」
「んまぁ…似たようなコト?」
お二人は息を合わせたようにニヤッと笑った。
「で…でも!!!」
私の声でお二人がこちらを見る。
「彼女、おとなしくて…。人をよせつけないんです。」
私は下をむいて小さな声でつぶやいた。
「そおーなの?」
そう言って私の顔を覗いた望サン。
「ハイ…。話かけてもあまり反応してもらえないんです。よく一人でいましたから。」
彼女を見ながら私は中学生時代の彼女を思いだしていた。