ガララ… 小さく扉が開いて教室にスッと人が入ってきた。 彼女は同じ中学校だった …名前は…。 「?…誰だろ?」 望サンの声に反応してこっちをちらっと見た彼女。 でも興味なさげにそっぽをむくとサッと席についた。 「ねェ、零。知ってる?」 望サンの問いかけに首を振る零サン。 「私、知ってます。」 と彼女に聞こえないように声を出した。