起きるとまず


コーヒーを入れることが


冴子の
日課となっていた



と言っても


特に
こだわりがあるわけではなく



インスタントの粉に


お湯を注ぐだけの


ごくごく
普通のコーヒー



ただ


ミルクと
砂糖の量には


冴子なりの
配分があって



自分好みの
味が作れた朝は


なんだかとても


幸せな気分に
なれるのだった