まだ二回しか会ってないのに、これほどまで嫌悪感を持たせることが出来るなんて、ある意味コイツも天才だな。



「俺、大事な約束があるって言ったよな?
さっきのでパアだよ。
二度と俺に近づくな。」



疾風はそう言い捨て、静乃の家に向かった。



残った花は震えながら疾風の後姿、そして、静乃の走っていった方向を睨んでいた。