きっと、いや、もう静乃から誘ってくることはないだろう。



「終わったよ。」



その言葉に、花は首をかしげた。



知ったこっちゃない。



俺は無視して、静乃の家に向かおうとした。



「疾風、行かないでって。」


「誰が呼び捨てにしていいって言った?」



凄みには自身がある。



伊達に殺し屋やってねぇんだよ。



これで生き延びてきたんだから、甘やかされて生きてきた箱入り娘が敵うわけない。



「ひっ!?」



情けない悲鳴を上げて、飛びのいた。



「ごめんなさい。」



許さねぇ。