-校舎裏-


「はぁはぁ…ごめんね??」


「いや、いいですよ??」


女の子の声だ…


ひざに手をついて息をしてるからまだ顔は見てない…


「あのっ…」


「どぉしたの??」

なんか、いじめっぽい雰囲気ではないみたい…


「私、凜先輩のこと好きなんです!!」

えっ??


女の子だよね??


やっと顔をあげた。

「あっ!あの…付き合って欲しいとかそんなんじゃなくて、ファンなんです!!だから、サインと握手とできればハグもしてほしいなって思って…」


めっちゃかわいい子じゃん!!


モテるだろうなぁ…



じゃなくて、


「えっ?あっ!いいよ☆」


「本当ですか??ファンクラブの先輩にバレると怖くて、こんなところでなんなんですが…」


「うぅん…サインって、名前書くだけでいぃ?」


「はい!」


「じゃぁ…サインと、握手!とハグ!」

「ありがとぉございます-!!」


って泣き出しちゃった…


「先輩大会近いんですよね??頑張ってください!」


「ありがと☆またね!」


私は急いで部活に向かった…