でも、シュートを決める度にみんなが見てる気がして…
すごい!
とか
カッコいい!
なんて聞きたくないんだよ…
「私のだからとらないで!」
って大きい声で言いたいよ…
いつからこんなに独占欲強くなったんだろ…?
きっと、龍斗君を好きになってからだね…
胸が締め付けられるように痛くなることも、切なくなることも、誰かを想って眠れなくなる夜があることも、静かに涙を流すことも…
今までこんな気持ちになったことなんて一度もなかったよ…
苦しいけど…辛いけど…悲しいこともあるけど、それ以上に、
「好き」
って気持ちの方が強いんだ…
龍斗君の笑顔を見ると、辛かったことも悲しかったことも、忘れるぐらいに幸せな気持ちになるんだ。
「凜??なにボーッとしてんの??もしかして、龍斗君の事考えてたの(笑)?」
「ちっ違うよっ!//」
「わかりやす(笑)」
「もぉー//」
それから朝ごはんのおにぎりを食べて教室に行った。
下駄箱で龍斗君の靴があることを確認することが毎日の日課になっていた…