「ありがと♪じゃぁ行ってくるね!」


「行ってらっしゃい!気を付けてね!」


「はぁい!」


ままにそれだけ言うとすでに門のところで待っている龍斗君の方へ走った。


「おはよう!」


「おはよ!今の凜のお母さん?」


「そうだよ!」


「美人だな!」


そう言って龍斗君は歩き出した。


ままを誉めてもらって嬉しいんだけどなぜかモヤモヤする…


確かにままは美人だし料理上手だし、仕事もできるし本当完璧な人だけど…


ままにまで焼きもち妬いちゃう私ってどうなの??


一人で考えていると、龍斗君が戻ってきて私の手を握りまた歩き出した。


「ごめんね!ちょっと考え事してた…」


「どうせお母さんに焼きもちでも妬いてたんだろ?」


え?


なんで?


すっごく恥ずかしいじゃん!!


「焼きもちなんて…妬いてないし…」


だんだん声が小さくなっていった私の声は意地を張ってるってのがバレバレだった。


「はいはい。俺は凜だけが好きだから。」