「やだ!ぼくの!」


かわいぃ…


「いやいや俺のだから…な?凜!」


秀斗君が潤んだ目で私を見上げてる。


本当かわいぃ♪


「私は秀斗君のだよ?ねぇ秀斗君?」


ちょっと意地悪しちゃったかな??


ふと龍斗君を見ると、すごく落ち込んでる様子…


そんなに真面目に受け取らなくても…


でも、秀斗君は龍斗君を見上げてニコニコしてる。


小悪魔だ…


ほら…龍斗君が出ていっちゃったじゃない…


「私は秀斗君のおねぇちゃんで龍斗君の彼女なんだよ?」


秀斗君と目線をあわせて、言ってみた。


「うん!」


ってあまりにも笑顔で言うから、美華ちゃんを忘れて抱きつくところだった…


でも、美華ちゃんが少し動いたから、セーフだった…


「龍斗君のお部屋どこ??」


「こっちだよ!」


美華ちゃんを抱っこしている手を片方離して秀斗君と繋いだ。


「ここ!」


「ありがと!」


「龍斗君??入っていぃ?」


「あぁ。」


明らかに声が低い…