「彼氏-?どんなやつだ?」


「もぉ瞬(シュン)!!そこで突っ込まない!凜にも彼氏の一人や二人ぐらいいるわよ!」


二人はいませんよ…


「ごめんなさい…」


ぱぱのこの顔にままは惹かれたんだって話してたっけ…


まぁそれはおいといて…


「でね?その彼氏龍斗君って言うんだけど、母子家庭で妹と弟がいるのね?

それで、お母さんが仕事場に行くのは早いし帰ってくるのは遅いんだって…

だから、龍斗君が家事を全部して、兄弟の面倒も見なきゃいけないんだって…

それでね、私もその話を聞いて手伝ってあげたいって思ったの。

帰りは遅くならないようにするし、家の事も絶対する!

勉強も今まで通りにするから、手伝いに行っていぃかな?」


「そうなの…」


「ダメだ!」


「瞬!!いぃ加減にしなさい!いつになったら子離れするの!」


「だって…」


「だってじゃない!

瞬が龍斗君の立場だったら手伝って欲しいでしょ?

まだ中学3年生なんだよ?瞬は遊んでたでしょ?それが龍斗君にはできないの!凜は負担を減らしてあげたいって思ってるのよ?

自慢の娘じゃない…」