「座って?」


龍斗君の背中を見つめながら歩いていると秘密の場所に着いたらしい…


私は言われた通り座った。


「あのさぁ、言ってなかったっけ?」


何を??


干渉するなって?そんなこと言われたっけ?


頭に疑問符を浮かべていると、龍斗君は話始めた。


「俺んち母子家庭でさ、お母さん毎日仕事場に行くのも早いし、帰ってくるのも遅いんだ。」


「うん。」


知らなかった…


「それに、弟と妹いるからさ、ご飯も作ってやんねぇといけねぇし、家事をやんないと家がぐちゃぐちゃになるんだよ。」


そぉなんだ…


「だから、はじめのうちは凜を優先させたかったけど、今は家の事が最優先なんだ…」


「そっか。いぃよそれでも。龍斗君だってまだ中学3年生なのに、大変でしょ?

もしよかったら私家事手伝うよ?私も家で家事してるし…」


「凜には迷惑かけらんないよ。家のこともやってるなら倍になると余計に大変だろ?」


「迷惑なんかじゃないんだよ?頼りたいときに頼ってくれないと…寂しいじゃん。それに龍斗君だって一人じゃ大変でしょ?」