「ありがと-!!」


お礼を言うとすぐにジュースを飲む。


『美味しいね-』


二人で顔を見合わせて、これを言うのが私たちの日課なんだ。


昔から一緒にいるからタイミングはばっちり!!


ジュースを持ったまま教室に戻ると、龍斗君が不機嫌そうな顔をしていた。


私はすぐに駆け寄って、


「どうしたの??」


私が声をかけると、


「あ?」


怖いですって!!


「え?」


私も負けじと一文字で返す。


あ?よりは弱い言葉なんだけどね…


「どこ行ってたんだよ。」


「えっ?玲と…散歩?」


「なんで疑問形なんだよ…(笑)」


「ちょっと怒ってそうだったから?」


「また疑問形。」


「あははっ!」


笑ってごまかす。


ジュース買いに行ってましたなんて言えるわけない。


俺のもって言われるのがオチじゃん…


「じゃぁこれちょうだい。」


私の手元のジュースを見たあと私の目を見る。


私は立ってて龍斗君は座ってるから、上目遣いになってるよ…